「ガチ恋」とは、アイドルに対して本気(ガチ)で恋してしまうオタクのことです。恋愛対象として、好きになってしまうこと。界隈によっては「リア恋」とも呼ばれているらしいですね。
わたしは、HKT48の松岡菜摘ちゃんにガチ恋したことがあります!
いや、あれはガチ恋だったのか…?
これはガチ恋なのか…?
と、思ったことがあるだけなのですが。
それは2013年のこと。
やっと、HKT48がメジャーデビューした3月でした。
福岡県に住んでいて、当時中学生だったわたしには、遠征という考えは全くなく、
AKB48が福岡に来てくれるとき
HKT48の劇場公演
わたしのオタ活はこれだけでした。
48グループがシングルを出すたびに開催する個別握手会も、AKB48は福岡では開催していなかったし、HKT48はメジャーデビューをするまで、HKT48として握手会を開催することもありませんでした。
接触は、劇場公演でのハイタッチのみ。
そんな状態でした。
そして、2013年3月、
「スキ!スキ!スキップ!」でHKT48はメジャーデビューを果たしました〜〜!パチパチパチ
CDを出すということはもちろん、握手会があります。
福岡では、個別握手会、全国握手会、個別写メ会を開催してくれました。
さらに、ショッピングモールをメンバーが回り、CDを予約することでイベントに参加できる、「はじめまして会」というイベントも開催されました。
これからもずっと応援するね、と指切りをするというもの。
ここで、松岡菜摘ちゃんに、恋に落ちることになるのです。
元々、松岡菜摘ちゃんのことは好きでした。
HKT48がお披露目されたとき、わたしは別のメンバーが気になっていましたが、
オタ友 兼 幼なじみである親友ちゃんが、松岡菜摘ちゃんが一番かわいい!と気になっている状態でした。
福岡に48グループができたことが嬉しくて、HKT48のことは初めからずっと見ていました。
実際に劇場公演に行くようになったのは、指原莉乃ちゃんが移籍してからでした。
指原莉乃ちゃんのことはAKB48時代から大好きだったし、間近で見るとさらに好きになった記憶があるな。もちろん今でも大好きです。
そして、劇場公演に行くようになって、好きになったのは森保まどかちゃんでした。
その頃には、お披露目の際に気になっていた別のメンバーは、気づいたら消えていて(察してください)、親友ちゃんも宮脇咲良ちゃんを好きになっていました。
わたしにとっても、親友ちゃんにとっても、
松岡菜摘ちゃんは2推し、くらいの感じでした。
前置きがかなり長くなりましたが、
そんなこんなで2013年3月に初めて、
マジの地元のショッピングモールで、
これから応援します〜と指切りをして、
もう何を話したとかも全く覚えていないんですが、
ただただ、笑顔が可愛かった。眩しかった。
それだけでした。
田舎の女子中学生が、アイドルの女の子に恋をした瞬間でした。
それから、今までは当たり前のように見ていたテレビ番組の録画を、すべて見返しました。
見たことあるものをもう一度見ているのに、初めて見ているかと思うくらい、見え方が変わっていました。
菜摘ちゃん、かわいい!
かわいくて、好きで、苦しい。
SNSの更新もめちゃめちゃ楽しみになったし、毎回急いでコメントしていました。
学校に行くとき、ごはんを食べているとき、お風呂に入っているとき、友達や家族と話しているとき、寝る前、、
大げさではなく本当に、毎日毎日、どんな時でも菜摘ちゃんのことしか考えられないくらいでした。
当時の菜摘ちゃんは今よりもずいぶんネガティブで、SNSで弱音を吐くことも多かった気がします。
菜摘ちゃんが苦しいと本当に苦しかった。
何かしてあげたくても、何もできない。
オタクのコメントなんか、届いているかすらわからないし、
こっちはメンバーの中の一人としてではなく、一人の人間として松岡菜摘ちゃんが大好きなのに、
菜摘ちゃんにとってわたしは、大勢いるオタクでしかないんだよなぁ。
いやまず、認知すらもらってなかったと思う。
反対に、菜摘ちゃんに嬉しいことが起こると、わたしも本当に嬉しかった。
嬉しかったはず、なんだけど、今思い返してみると、苦しかった気持ちばっかり思い出されるのはなんでだろうね。
握手会に参加しても、もちろん上手になんか喋れなかったし、ただ好きが募っていくだけでした。笑ってくれるのが嬉しかった。
いつも可愛かった。
この頃には、菜摘ちゃんが、メンバーと仲良くして、抱き合ったりくっついたりしてるのを見るのも嫌になってました。
いやいやいや、オタクが何言いよん??と思うけど、それくらい限界だったんだと思います…。
だって、年も変わらないし、県内に住んでるし、同性だし、、え?わたしでもよくない?HKT入るか?という感情すら湧き上がりました。もちろんHKT48には入れません。
ガチ恋だったんだと思います。
だけど、「アイドル」として好きでした。
世間って意外と狭いもので、HKT48メンバーがどこ中学校出身だとか、友達の友達が〜とか、そんな話も入ってきましたが、
菜摘ちゃんの話だけは、やめて!話さんで!知りたくない。と、聞きませんでした。
「アイドル」以外の、わたしが知らない菜摘ちゃんのことは、知りたくありませんでした。
ハッキリと恋愛対象とか、そんな感じではなかった気がします。
わたしが知らないだけで、アイドルを応援するのは普通にこんな感じなのか、これはガチ恋だったのか……。
そんな状態が2年くらいかな?続きました。
ふと、他のアイドルの動画を見たのをきっかけに、どハマりしてしまい、自然と菜摘ちゃんやHKT48のことはそこまで追いかけなくなりました。
そのとき好きになったアイドルは、もう本当にプロフェッショナルで、完璧で、
「こんな思いするくらいなら他の子を推していればよかった」
そんなことはまっっっったく考えたことがないくらい、推していてしあわせで、いつもポジティブなオーラを分けてくれて、生で見ると凄すぎて圧倒されるけど、映像で在宅オタクするのでも十分でした。
そんな℃-uteは2017年に解散してしまい、元々わたしがアイドルを好きになったキッカケで、はじめての推しである、特別も特別な、小嶋陽菜さんもAKB48を卒業してしまい、
もうわたしはここでオタ卒だ。と思っていました。
まぁ、まんまと乃木坂46にハマりオタクは途切れることすらなかったのですが。
白石麻衣さんを好きになり、これまた好きで苦しい生活を送りました。
が、松岡菜摘ちゃんを好きだったときほどではなかったです……。
これはもう、距離の問題だと思うのですが。
会いに行って、好き!苦しい!もう会いたい!ってなっても、菜摘ちゃんならきっとまたすぐに会いに行ける。握手会でも、劇場公演でも。
でも、まいちゃんは、遠くまで会いに行っても、握手にたどり着くまでに何時間もかかると聞きました。そして握手は1〜2秒。
きっとわたしの性格上、会えてしあわせ!大好き!の感情よりも、ここまで来て、これだけ待って、想いの半分も伝えられなかった。と苦しくなってしまう気がしました、そんな自分のこともきっととても嫌になるだろう、と。
だから、行かない選択をしました。
まいちゃんももう卒業発表をしてしまっているので、一度くらい行けばよかったのかな?と思わなくはないですが……。
そんなこんなで、乃木坂46を好きでいた頃、
AKB48が福岡で個別握手会をやる!と聞きました。
しかも、AKB48の個別握手会って、わたしが参加したことのあるHKT48の個別握手会と違って、握手だけでなく、推しメンの動画が撮れたり、ツーショットで写真を撮れたり、サインを書いてもらえるチャンスがあるのです。
菜摘ちゃんやHKT48のことを、スパッと忘れていたわけではなく、これまでと同じ熱量ではなくなっただけで、ずっと薄く追いかけてはいたので、もちろん参加したい!となり、券を取り参加しました。
2019年4月のことでした。
はじめまして会から、もう6年が経っていました。
松岡菜摘ちゃんは、わたしを見て言ったのです。
「えっ、久しぶりだよね?」
「覚えてるよ」
「なんか垢抜けた?かわいい」
と。
大学生になったわたしは、髪を染めて、
愛理ちゃんやまいちゃんを好きになったときに真似して覚えたお化粧もして、
菜摘ちゃんを好きで好きで仕方がなかったあの頃よりかは確実に可愛くなっていました。
むしろ、中高生の頃あんなクソブスでよく菜摘ちゃんに会いに行けてたな?と今は思いますし、同じ人と認識しないでくれ……とすら思います。
そんな風に言ってくれて、再熱しないわけがありませんでした。
中高生だった頃よりも、お金も時間もある程度自由に使えるようになり、最低でも月一回は菜摘ちゃんを拝みに行く生活になりました。
あんなにネガティブだった菜摘ちゃんは、
「楽しんで上手くいけばラッキー!ダメだったら次がんばろう」と、
あの頃よりもすごくポジティブ思考になっていました。
愛ちゃんやさっしーが卒業してしまって、咲良と奈子が渡韓して、不安な要素も多いこれからのHKT48を、
「背負いたくて背負ってる」と、
先頭に立ってみんなを引っ張るキャプテンになっていました。
もっともっと大好きになりました。
だけど、笑った顔はずっと変わらなくて、
ちゃんと大好きな菜摘ちゃんでした。一番可愛い。
そんなこんなで、きっと今もガチ恋要素はあるオタクだけれど、ガチ恋をしていたあの頃よりも好きです。
苦しくなることももちろんありますが、応援していてとっても楽しいです。
そして、菜摘ちゃんを好きで応援している自分のことも、少し好きです。
見る目あるなってめちゃめちゃ思います。
松岡菜摘ちゃんありがとう!!!
ずっとずっと大好きだよ!!!
(3月前半の公演スケジュール、休館日しかなくて病んでますが)(早く会いたい)